追っかけラストピース! ホーマー

‘新たな戦場に立つ退役軍人’(1865年 メトロポリタン美)
どの国にも日本画家の東山魁夷のような絵画が趣味の人でなくても知ってい
る国民的な画家がいる。アメリカでいうと現代アートのポロックやウオーホ
ルは横におくと、ポッパー(1882~1967)、ワイエス(1917~
2009)がそうだろうと思っていた。実際にアメリカの美術館をまわって
みて、その通りなのだが、もう二人加えないといけないことに気づいた。
それは女性画家のメアリー・カサット(1844~1926)とウインスロ
ー・ホーマー(1836~1910)。
アメリカの美術館に本格的に足を運ぶ前は、ホーマーの絵はオルセーにある
‘夏の夜’しか知らなかった。それがアメリカで絵画をたくさんみる機会が増え
てくると、ホーマーはシカゴ美、メトロポリタン、ボストン美、ワシントン
国立美、フィラデルフィア美などの大美術館にどーんと飾ってあった。多い
のは海を題材にした絵で‘メキシコ湾流’(MET)、‘風が強まる’・‘右と左’
(ワシントン国立美)、‘ライフライン’(フィラデルフィア美)のリアルに描か
れた大きな波のうねりに圧倒され立ち尽くしてみていた。そして、2015年
に出かけたボストン美で最もみたかった‘見張り’と‘濃霧警報’に対面し、ようや
く長年の夢が叶えられた。
美術館の図録に載っている名作をだいぶみることができたので、さらに鑑賞
欲が広がっていく。‘見張り’の次のターゲットはマサチューセッツ州アンドー
バーのアディソン・ギャラリーが所蔵する‘八点鐘’。これが世界の海洋画の
傑作のひとつに数えられていることを知ったのは1985年8月に発行され
た‘世界名画の旅’にこの絵が登場したから。それから、長い時が流れた。一度
でいいからみてみたい。
ほかに惹かれているのは構図がぴたっと嵌っている‘ホワイト山を描く画家た
ち’、大きな岩がごろごろする‘マウント・ワシントン’。そして、どこかアメリカ
映画のワンカットを観ているような気分になる‘新たな戦場に立つ退役軍人’と
‘警備中’も印象深い。

































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